南極アトラス
最新の地図とデータで見る過去・現在・未来

南極で何が起きているのか？
それが世界の環境に与える影響はどのようなものなのか？
雪氷学、海洋学、地理学、歴史学、物流や気候モデル、生態学や地質学、地球物理学等の知見を結集し、過去に例のない視点でつくられたフルカラー地図と最新のデータ。
「南極」をさまざまな切り口で可視化し、この先の未来のために我々が今できることを学ぶ。

第1章　南極の地理を知る
1. 白い大陸
2. 7つの極
3. 南極の意味
4. 大陸を構成するたくさんの「ランド」
5. 大きさを知る
6. 棚と床
7. 昼と夜と薄明

第2章　氷
8. 足元に広がる氷
9. 氷の流れ
10. 変わりゆく世界
11. 沿岸が海に沈む
12. 氷床の内部を探る
13. 氷床の底を流れ出る水
14. 南極タイムマシン
15. 縮みゆく棚

第3章　陸
16. 氷の下の岩盤
17. 隠された世界
18. 南極大陸の誕生
19. 火山
20. 震える海
21. 地球でいちばん乾いた場所
22. 侵略者たち
23. 威容を誇る山々
24. 最果てのオオカミ

第4章　大気
25. 防寒服をお忘れなく
26. 世界の底に開いた穴
27. 未来は私たちの手に
28. 荒れ狂う生命の海
29. 極渦

第5章　海
30. 南極海
31. 海流のなかの島々
32. 海流
33. 海に湧く渦
34. 地球上で最大の変化
35. 海のエンジン
36. 氷山の一生
37. 緑の海
38. 地球の呼吸器

第6章　野生生物
39. 鍵種、それはオキアミ
40. 皇帝の領土
41. ペンギンの海
42. アザラシの長い旅
43. 血で染まった海
44. 偉大なる放浪者
45. 世界でいちばん豊かな場所

第7章　人間
46. 南へ
47. そこには誰が住んでいる？
48. 住めば都
49. パイの分け前
50. 南極は誰のもの？
51. マック・タウン
52. モバイル・ホーム
53. 南極オリンピック
54. 南極の空
55. 南極の漁場
56. 観光の拠点

第8章　南極探検の歴史
57. 大陸発見
58. 英雄たちの時代
59. 史上最大の脱出
60. それは競争ではなかった
61. ひざまずいて祈りを捧げよ
62. 暴風雪のふるさと
63. 空からの探検
64. 戦後の主導権争い
65. 科学の時代
66. 人工衛星の時代
67. 歴史的な場所
68. 過去の痕跡

第9章　未来
69. 未来を見つめる
70. 1万年後の南極

用語集
引用文献・情報源・参考文献
日本語版読者への情報
索引
日本語版監修者あとがき

ピーター・フレットウェル（Peter Fretwell）
地図制作者・英国南極調査所（BAS）の科学者。

渡邉研太郎（わたなべけんたろう）
国立極地研究所名誉教授。
日本極地研究振興会常務理事。
専門は海洋生態学。
南極地域観測隊に7回参加（越冬隊長2回、観測隊長1回）。

藤井留美（ふじいるみ）
翻訳家。
訳書に『ビジュアル版 世界科学史大年表』など。