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〈ビジュアル版〉
脳と心と身体の図鑑

ビジュアル版 脳と心と身体の図鑑

著者 ケン・アシュウェル
監訳者 松元健二
訳者 尾澤和幸
発売日 2015年7月1日
ISBN 978-4-86498-027-2
体裁 B4変型判・352ページ・フルカラー
定価 本体15,000円+税

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内容

脳に関する最新の科学的研究と画期的な学説をわかりやすく紹介。
私たち人間が、周囲の世界にどう交感し、どう反応するかを解き明かす。
神経細胞のしくみ、人間が無意識におこなっている運動の制御、睡眠の意義、アルコールや薬物が脳の機能に及ぼす影響、記憶を蓄え呼びさます脳の能力…さまざまな側面をもつ脳を理解するうえで必要な知識を、段階を踏んで提供。
250点近いフルカラー図版によって脳の機能のダイナミックな動きがすんなりと把握でき、あらゆるレベルの脳の働きを理解できる。
検索に便利な〈索引〉1500項目と理解を助ける〈用語解説〉200項目を収録。

目次

第1章 脳と脊髄の機能
序論/神経系/大脳皮質/脳のイメージング/左半球と右半球/大脳基底核/大脳皮質への入口/辺縁系/下垂体/脳幹/脳神経/小脳/網様体/脊髄/脊髄神経/自律神経系/消化管のなかの小さな脳/脳の保護/脳室と脳脊髄液/脳への血液の供給

第2章 神経、神経細胞、および脳の化学
序論/神経細胞/脳をつくるその他の細胞/神経細胞の働くしくみ/脳の化学

第3章 脳と脊髄の発達
序論/遺伝子と脳/誕生前の脳の発達/赤ちゃんの脳/子供の脳/若者の脳/中高年の脳/老いていく脳/高齢になっても脳の健康を保つ/ジェンダー、性と脳

第4章 感覚
序論/視覚/聴覚/バランスと加速度/味覚/嗅覚/触覚/内部感覚/痛み/大脳皮質内の感覚/錯覚と幻覚

第5章 運動と活動
序論/随意運動の中枢と経路/筋肉の協調と運動の強化/頭部と頚部の反射/脊髄反射/異常運動/思考をともなわない制御:体内システム

第6章 社会と関わり、考える脳
序論/言語とは何か?/脳の言語野/話すことと聞くこと/読み書きと計算/創造的思考/交渉と協力/社会に受け入れられる行動の限界/計画立案と先見性/音楽と脳

第7章 精神、意識、気分および精神の病
序論/意識とは何か?/「私」は脳のなかのどこにいるのか?/記憶/睡眠と覚醒/意識喪失と脳死/感情と欲求/恐怖と不安/うつ病に苦しむ脳/統合失調症/その他の行動障害

第8章 脳の可塑性、損傷、修復
序論/可塑性のある脳/脳損傷/脊髄損傷/脊髄損傷の治療と修復

第9章 薬物と脳
序論/麻酔薬/痛みと鎮痛剤/一般的な薬と脳/嗜癖/アルコール/コーヒーとタバコ/依存性薬物:オピオイド誘導体とバルビツール酸誘導体/依存性薬物:中枢興奮薬/その他のおもな依存性薬物

第10章 病気と障害
序論/多発性硬化症/パーキンソン病/ハンチントン病/運動ニューロン疾患/認知症/脳血管性疾患/神経系腫瘍/脳の発達障害

用語解説/索引

著者

ケン・アシュウェル(Ken Ashwell)
ニューサウスウェールズ大学教授。
専門は比較神経解剖学・発達神経科学。

監訳者

松元健二(まつもとけんじ)
1966年、愛知県生まれ。
1996年、京都大学大学院理学研究科霊長類学専攻博士後期課程修了。
博士(理学)。
理化学研究所研究員等を経て、現在、玉川大学脳科学研究所教授。
fMRIを使い、目標指向行動・意思決定・動機づけなど、主に「人の主体性」を支える脳機能を研究している。

訳者

尾澤和幸(おざわかずゆき)
英語・フランス語翻訳者。
1953年、東京都生まれ。
1976年、早稲田大学政治経済学部卒。
日経ナショナルジオグラフィック社編集部に勤務後、翻訳者・編集者として活動。
著者等略歴は刊行当時のものです。