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人類と芸術の300万年
デズモンド・モリス
アートするサル

人類と芸術の300万年 デズモンド・モリス アートするサル

著者 デズモンド・モリス
監訳者 別宮貞徳
発売日 2015年1月23日
ISBN 978-4-86498-020-3
体裁 A4変型判・上製・320ページ・フルカラー
定価 本体12,000円+税

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内容

人類の遠い祖先の日常生活の中から、芸術がどのようにして生まれ、文化として花開いてきたのか――。
ベストセラー『裸のサル』で知られ、著名な動物学者で画家でもあるデズモンド・モリスが、60年以上にわたる科学とアート双方の研究から、人間の行動と芸術の進化を分析。
アートの起源を祖先の狩猟採集生活の行動パターンから説き起こし、現代にいたる美術様式までを丹念にたどる。
絵画・彫刻・建築・織物などの実例を見ながら、民族の共通点や相違点を考察し、多様な文化に触れ、子どもが描いた絵、チンパンジーやゾウなど人間以外の動物が描いた絵から、「アートする動物」を多角的に検証。
“アートする”唯一の動物である人間と芸術の進化をめぐる300万年の旅へと誘う!

目次(抜粋)

第1章 序〈アートの定義〉
第2章 アートの起源〈アートの人類学〉
第3章 動物のアート〈動物が描いた絵〉
チンパンジーの実験/単純な線画/描画能力/類人猿以外の動物が描いた最近の絵
第4章 子どものアート〈絵を描く衝動の発達〉
発達の初期/なぐり描きから絵へ/幼い画家の流儀
第5章 先史時代のアート〈狩猟採集民から最初の農耕民まで〉
最古のアート/持ち運び可能な小立像/洞窟画/新石器時代のアート/巨石群
第6章 部族アート〈部族社会が作る像〉
頭部と体の歪曲/身体装飾/三つの特徴
第7章 古代アート〈文明化された芸術の誕生〉
新しいアート形式/スタイルの一貫性/新しい視覚アート/大規模なアート作品
第8章 伝統芸術〈聖なる場所からサロンへ〉
教会の支配/新しい自然主義/農民と肖像画/光と影の芸術/静物と風景/ポスト印象派/新しいアートの形式
第9章 近代アート〈ポストフォトグラフィックアート〉
自然界からの撤退/論理的世界からの撤退/夢のような情景/ポップアート/伝統的技法への反抗/カメラとの競い合い
第10章 フォークアート〈教育を受けた社会における教育を受けていないアート〉
織物/住宅/乗り物/ウォールアート/フェスティヴァルアート
第11章 アートの役割〈創造意欲がたどってきた九つの道〉
宗教のためのアート/一般大衆のためのアート/伝統のためのアート/主義、主張のためのアート/祝祭のアート/販売促進のためのアート
第12章 アートの法則〈非日常への道〉
誇張の法則/純化の法則/構図の法則/不均質の法則/洗練の法則/テーマのヴァリエーションの法則/新しいもの好きの法則/状況の法則
索引(約700項目)

著者

デズモンド・モリス(Desmond Morris)
著作家、ブロードキャスター、動物学者。
1967年に出版された人間行動学の啓蒙的著書The Naked Ape(邦題『裸のサル―動物学的人間像』日高敏隆訳、角川文庫)で有名。

監訳者

別宮貞徳(べっくさだのり)
翻訳家・批評家。
上智大学文学部英文学科卒業。
同大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。
元上智大学文学部教授。
著者等略歴は刊行当時のものです。