著者 | マーティン・ライアンズ |
監訳者 | 蔵持不三也 |
訳者 | 三芳康義 |
発売日 | 2012年5月14日 |
ISBN | 978-4-903530-59-8 |
体裁 | A4変型判・224ページ・フルカラー |
定価 | 本体9,500円+税 |
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内容
識字率の増加や印刷・出版物の出現とともに、書物が社会的にどのような影響を与えてきたのかを時代を追って詳しく解説。
書体の変遷や装丁、挿絵についても言及。
主要目次
第1章 古代と中世の世界
メソポタミア/古代中国/パピルス、羊皮紙、紙/古代ギリシア/アレクサンドリアの大図書館/古代ローマ/日本の蛇腹式本と『源氏物語』/古代仏教経典/巻物からコデックスまで/修道院書庫/筆耕者の生活/『ケルズの書』/時祷書/コーランとイスラーム世界/ヘブライ語の書物
第2章 新たな印刷文化
グーテンベルクとその聖書/印刷所の作業/印刷術は世界を制す/ラテン語と日常語/ルターの聖書/科学革命に関する本/地図帳(アトラス)と地図製作/出版物/アルドゥス・マヌティウスと古典/エルゼビアと「オランダの奇跡」/クリストフ・プランタンの多言語聖書/宗教裁判所と禁書目録/メソアメリカの絵文書/『ドン・キホーテ』/「往生術」:死に方の手引書/寓意画集
第3章 啓蒙思想と大衆
西欧の読み書き能力/印刷所の発展/啓蒙時代の検閲/禁書/利益の追求/ディドロの『百科全書』/書物の芸術性/ローマン体とゴシック体/著作権の闘い/世界中をめぐる『天路歴程』/呼び売り本/万用暦/全世界のベストセラー作家ウォルター・スコット/ヨーロッパの片隅で
第4章 出版者の登場
印刷の機械化/19世紀の挿絵画家たち/出版者の役割/著作権と印税/書店の台頭/巡回文庫と図書館/グリム兄弟の世界/連載小説/ダイムノヴェル/ロシアのルボーク/浮世絵/大衆小説の巨匠たち
第5章 万人のための知識
新たな技術/百科事典のロマンス/ペンギン・ブックスとペーパーバック革命/ワイマール・ドイツの消費文化/ロマンス小説――ミルズ&ブーン出版社/日本のマンガ/現代アラブ世界/ノーベル文学賞/児童書/本の挿絵とデザイン/イラスト入りの本/グローバル・メディア/グローバリゼーションと文化的アイデンティティ/本の敵たち/ヴァーチャル・ブック/デジタル化のさらなる波
結論:書物の新時代
用語解説/参考文献/図版出典/索引
著者
1946年、ロンドン生まれ。
オックスフォード大学で博士学位を取得。
現在シドニーのニュー・サウス・ウェールズ大学教授(歴史・哲学)。
監訳者
1946年、栃木県生まれ。
早稲田大学文学部卒。
パリ第4大学ソルボンヌ校修士課程修了。
パリ高等社会科学研究院博士課程修了。
博士(人間科学)。
現早稲田大学人間科学学術院教授。
訳者
1960年、埼玉県生まれ。
駒澤大学人文科学研究科博士課程満期退学。
博士(人間科学)。
現駒澤大学・日本大学・城西大学非常勤講師。