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〈ビジュアル版〉
世界の文字の歴史文化図鑑
ヒエログリフからマルチメディアまで

ビジュアル版 世界の文字の歴史文化図鑑 ヒエログリフからマルチメディアまで

編者 アンヌ=マリー・クリスタン
日本語版監修者 澤田治美
発売日 2012年4月17日
ISBN 978-4-903530-57-4
体裁 B4変型判・416ページ・ケース入り
定価 本体18,000円+税

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内容

楔形文字の発展、中国と日本の複雑な表意文字、いまだ解読されていないイースター島のロンゴロンゴ、カフカス地方やサハラ砂漠以南の文字、西洋のアルファベット、アラビア文字、豪華な彩飾のケルズの書、活版印刷の登場、マルチメディアにいたるまで――人類が文字とともに歩んできた歴史を、豊富な図版(約500点)とともにたどる。
文字研究の第一級の専門家たちによるわかりやすい解説で、文明、宗教、政治、学問、芸術、文学、印刷、情報技術等と文字の関わりを探る。

目次

序論――図・絵から文字へ

第1部 世界の文字の起源
文字が誕生するまで◇文字の誕生◇楔形文字◇楔形文字の起源/楔形文字の構造◇楔形文字の解読◇メソポタミアの文字◇メソポタミアの学校/メソポタミアの図書館◇古代エジプトの文字/ヒエログリフ(聖刻文字)の誕生/ヒエログリフの基本原理/ヒエログリフの表現力◇記念碑の文字◇中国の文字/漢字の起源と特徴/中国における書の芸術◇中国における書道◇卜骨から文字へ◇インド大陸の文字/ブラーフミー文字の変種/カロシュティ文字/シンボルと審美性◇日本の文字/漢字の伝来/日本固有の文字の出現/神聖なる経典の力/日本独自の文字を求めて/訓点と片仮名の発明/平仮名と和文の出現/文字の現在◇絵のなかの文字◇文字のなかの絵◇東南アジアの仏教徒の文字◇ハングル◇ベトナムの文字◇極東における文字の印刷と複製/木版印刷の誕生/活字◇日本の新聞◇マヤ文字/マヤ文字を書く人々は何語を話したのか?/神、歴史上の人物、動物、植物の名前を解読する◇ナワトル文字/文字を表す絵/人間と神の姿◇メキシコの写本◇ペルーのキープ◇イースター島のロンゴロンゴ

第2部 アルファベットから生まれた文字
紀元前2千年紀のエーゲ海地方の文字/クレタ象形文字/線文字Aと線文字B/キプロス文字◇西セム語族のアルファベットと文字の起源/フェニキア文字/ペリシテ文字/初期ヘブライ文字/アモン文字/エドム文字/アラム文字/南アラビア文字/西アラム文字/東アラム文字◇カバラ主義者の描いたアレフの文字◇アラビア文字◇アラビア語写本の余白に書かれた文字◇ギリシア語アルファベット◇ギリシアの壺に書かれた文字◇古代イタリアの文字◇硬貨に刻まれた文字◇カフカスのアルファベット◇キリル文字◇ルーン文字/ルーン文字の始まり/グンマルプ石碑◇オガム文字◇サハラ砂漠以南のアフリカの文字/借用文字/エチオピアの文字

第3部 拡がる文字の力
中世における写本◇写本室/筆記/ページレイアウト/製本/勅許状/中世の終わりと印刷の誕生◇ケルズの書◇中世における舞台台本◇イタリア語の正書法◇フランス語の正書法◇署名◇18世紀の都市における文字文化◇手紙に見る文字◇手紙はどのように書かれていたか◇読本の流行◇西洋社会における読み書き能力◇現代作家の手稿◇ギュスターヴ・フロベールの創作過程◇レーモン・クノーの文体実験◇西洋における印刷の発明/初期の印刷機対手書きのモデル/西洋におけるローマ字体の勝利/文章と挿絵/産業革命と印刷紙のブーム◇ヨーロッパにおける活字体の歴史◇子供にやさしい活字体/フランス書体の誕生/教科書の読みやすさ/子供の活版植字工◇ポスターのレタリング◇視覚詩、画家の本◇活版印刷のデジタル化◇書くことと情報メディア

参考文献/索引

編者

アンヌ=マリー・クリスタン(Anne-Marie Christin)
パリ・ディドロパリ第7大学名誉教授。
同大学エクリチュールおよびイメージ研究センターの創立者、共同センター長。

日本語版監修者

澤田治美(さわだはるみ)
関西外国語大学教授。
博士(英語学)。
著書に『視点と主観性―日英語助動詞の分析』(ひつじ書房、1993年。1993年度第27回市河賞)、『モダリティ』(開拓社、2006年。第8回英語語法文法学会賞)など。
著者等略歴は刊行当時のものです。