著者 | ピアーズ・ギボン |
訳者 | 福井正子 |
ISBN | 978-4-903530-42-0 |
発売日 | 2010年1月24日 |
体裁 | B4変型判・192ページ・フルカラー |
定価 | 本体13,000円+税 |
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内容
自然と共生する知恵や技術を受け継ぐ土着民族の伝統的な暮らしを讃え、人類とは何かと問いかける――地球上のさまざまな地域では、現在でも約1億5000万人の少数民族が、外部からの激しい干渉や気候変動に抗いながら生活している。独自のアイデンティティと文化に誇りをもって生きる人びとの素顔を、多数の写真とともに紹介する。
目次
序:未開の歴史
第1章:食べ物と飲料
多様な社会、多様な慣習/狩猟・採集/野生の肉と昆虫/甘いエネルギー源/毒を使う技術/コミュニケーションと助け合い/人肉を食べる/農業/ベルベルのパン/「バナナ」の発酵料理/分かち合って生きる/村の関係/水:生命源/慣習的な飲料/アルコール:世界の精神緩和剤/儀礼の料理/象徴的意味/求愛と食事/食べ物とジェンダー(文化的な性差)/食べ物とタブー/調理法
第2章:服装と身体装飾
裸身を被う/被服の起源/材質/服の必要がないとき/アマゾンの装飾/感情を伝える/ステータスのシンボル/タブーと裸でいること/実用的な服/履物/苦痛の極み/ヴェールとターバン/色とりどりの服/服を着る意味/普遍的にみられる色/勇猛な赤/パターンを読む/忠誠心の表現/平等のための衣装/メッセージを送る/シンボリックな服を着る/「読める」衣服/装飾品/ヘアースタイルのシンボリズム/踊りのためのカツラ(ウィッグ)/儀礼や式典のときの服装/結婚の布/特別な場合の布/ロイヤル・ウェディング/競技のコスチューム/ファッションと抵抗/政治的意図をともなう服/目立たないように行動する/機能性
第3章:家(ハウス)、住居(シェルター)、家庭(ホーム)
ハウスをホームにするのはいったい何か?/固定しない住居/簡単なシェルター/遊牧の必要性/季節ごとに異なるホーム/移動式の住居空間/定着化の誘因は?/土着社会のスタイル/氷と雪の家/崇拝の場所、優越のしるし/儀礼の役割/家庭/性と分離/女性の仕事/内と外/住環境のプラン/環境と住宅/木造の建物/ヤクの毛:恵みの素材/昔と今
第4章:求愛と結婚
結婚とは何か/相手を惹きつける法則/性的魅力の匂い/美:異なる尺度/恋わずらい/禁じられた恋/取り決め婚/限定された結婚/婚資/娘とダウリ(持参金)/ポリガミー(複数婚)/多数の妻をもつ夫/多数の夫をもつ妻/珍しい婚姻関係/未亡人の相続/エイズとの戦い/処女性は重要か?/婚前の妊娠/結婚式/儀礼上の葛藤/妊娠と誕生/子どもを育てる/出生率と多産/家族計画/嬰児殺し/結婚が終わるとき
第5章:音楽、ダンス、余暇
生活の音/グローバルなサウンドトラック/口琴(ジューズ・ハープ)/木管(フルートとパイプ)/音楽の長い歴史/ディジェリドゥとタブー/称賛と実演/音楽のパートナー/ゴーストダンス:政治的な声明/物語を伝える:つよい伝統/北の詩人/神話:理由づけ/超自然の話/冗談と謎かけ/ゲームと競争/耳の引っ張り合い・げんこつ跳び
第6章:社会構造、戦い、平和
ことばを使わないコミュニケーション/法律と政体/少年の村/絶対的な支配者/社会的なルール/罪と罰/自己懲罰/目には目を/報復殺人/死後の懲罰/民族間の戦い/戦士と女性たち/ズールーの戦法/マオリの戦いかた/戦いの武器/戦争捕虜/「緑」の鎧/戦利品/平和の構造/カラハリのバンド(集団)/戦争終結
第7章:信仰、儀礼、健康維持
どのように世界は生みだされたのか?/オーストラリアのドリーミング/魔術の所持/儀式と通過儀礼/死と埋葬/死の穢れ/成人儀礼/割礼/ヴィジョン・クエスト/「ブウィティ」の光の経験/精霊の主人/グレートダンス/目的にそった信仰/狩りの魔法/変化の時代における精霊/魔法の重要性/イーヴル・アイ(邪視)/カーゴ・カルト/憑き物の許されるべき側面/ドゥクン:治療師かつ呪術師/魔法使い狩り/専門の治療家/民間薬/世界市場/熱帯雨林の強壮剤/天然の抗生物質/ストレスへの対応/北極圏ヒステリー/占いと病気/プラシーボ効果
第8章:未来
土着民族の現在の状況/土地の所有者は誰か?/石油紛争:新たな解決法は?/木材搬出と保護/法律と土地/メッセージとメディア/あらたな機会/ツーリズム:微妙な2足のわらじ/気候の変化/行動に出る
第1章:食べ物と飲料
多様な社会、多様な慣習/狩猟・採集/野生の肉と昆虫/甘いエネルギー源/毒を使う技術/コミュニケーションと助け合い/人肉を食べる/農業/ベルベルのパン/「バナナ」の発酵料理/分かち合って生きる/村の関係/水:生命源/慣習的な飲料/アルコール:世界の精神緩和剤/儀礼の料理/象徴的意味/求愛と食事/食べ物とジェンダー(文化的な性差)/食べ物とタブー/調理法
第2章:服装と身体装飾
裸身を被う/被服の起源/材質/服の必要がないとき/アマゾンの装飾/感情を伝える/ステータスのシンボル/タブーと裸でいること/実用的な服/履物/苦痛の極み/ヴェールとターバン/色とりどりの服/服を着る意味/普遍的にみられる色/勇猛な赤/パターンを読む/忠誠心の表現/平等のための衣装/メッセージを送る/シンボリックな服を着る/「読める」衣服/装飾品/ヘアースタイルのシンボリズム/踊りのためのカツラ(ウィッグ)/儀礼や式典のときの服装/結婚の布/特別な場合の布/ロイヤル・ウェディング/競技のコスチューム/ファッションと抵抗/政治的意図をともなう服/目立たないように行動する/機能性
第3章:家(ハウス)、住居(シェルター)、家庭(ホーム)
ハウスをホームにするのはいったい何か?/固定しない住居/簡単なシェルター/遊牧の必要性/季節ごとに異なるホーム/移動式の住居空間/定着化の誘因は?/土着社会のスタイル/氷と雪の家/崇拝の場所、優越のしるし/儀礼の役割/家庭/性と分離/女性の仕事/内と外/住環境のプラン/環境と住宅/木造の建物/ヤクの毛:恵みの素材/昔と今
第4章:求愛と結婚
結婚とは何か/相手を惹きつける法則/性的魅力の匂い/美:異なる尺度/恋わずらい/禁じられた恋/取り決め婚/限定された結婚/婚資/娘とダウリ(持参金)/ポリガミー(複数婚)/多数の妻をもつ夫/多数の夫をもつ妻/珍しい婚姻関係/未亡人の相続/エイズとの戦い/処女性は重要か?/婚前の妊娠/結婚式/儀礼上の葛藤/妊娠と誕生/子どもを育てる/出生率と多産/家族計画/嬰児殺し/結婚が終わるとき
第5章:音楽、ダンス、余暇
生活の音/グローバルなサウンドトラック/口琴(ジューズ・ハープ)/木管(フルートとパイプ)/音楽の長い歴史/ディジェリドゥとタブー/称賛と実演/音楽のパートナー/ゴーストダンス:政治的な声明/物語を伝える:つよい伝統/北の詩人/神話:理由づけ/超自然の話/冗談と謎かけ/ゲームと競争/耳の引っ張り合い・げんこつ跳び
第6章:社会構造、戦い、平和
ことばを使わないコミュニケーション/法律と政体/少年の村/絶対的な支配者/社会的なルール/罪と罰/自己懲罰/目には目を/報復殺人/死後の懲罰/民族間の戦い/戦士と女性たち/ズールーの戦法/マオリの戦いかた/戦いの武器/戦争捕虜/「緑」の鎧/戦利品/平和の構造/カラハリのバンド(集団)/戦争終結
第7章:信仰、儀礼、健康維持
どのように世界は生みだされたのか?/オーストラリアのドリーミング/魔術の所持/儀式と通過儀礼/死と埋葬/死の穢れ/成人儀礼/割礼/ヴィジョン・クエスト/「ブウィティ」の光の経験/精霊の主人/グレートダンス/目的にそった信仰/狩りの魔法/変化の時代における精霊/魔法の重要性/イーヴル・アイ(邪視)/カーゴ・カルト/憑き物の許されるべき側面/ドゥクン:治療師かつ呪術師/魔法使い狩り/専門の治療家/民間薬/世界市場/熱帯雨林の強壮剤/天然の抗生物質/ストレスへの対応/北極圏ヒステリー/占いと病気/プラシーボ効果
第8章:未来
土着民族の現在の状況/土地の所有者は誰か?/石油紛争:新たな解決法は?/木材搬出と保護/法律と土地/メッセージとメディア/あらたな機会/ツーリズム:微妙な2足のわらじ/気候の変化/行動に出る
出典と推薦図書
索引
訳者あとがき
著者
ピアーズ・ギボン(Piers Gibbon)
イギリスの探検家、著作家。
オックスフォード大学で人文科学を学ぶ。
土着社会における植物の利用についての研究は、TV番組「ジャングルの旅」(イギリス、Ch4)制作の土台となり、その後も「アマゾンの首狩り族」(Ch5)ほか多数のドキュメンタリー番組に携わる。
アマゾンの薬用植物を利用した呪術についての研究や、ペルーのマツェス民族をはじめ、メキシコ、グアテマラ、ベリーズなど多くの地域で人類学調査をし、インターネットやTVを通じ土着民族の文化を精力的に発信している。
イギリスの探検家、著作家。
オックスフォード大学で人文科学を学ぶ。
土着社会における植物の利用についての研究は、TV番組「ジャングルの旅」(イギリス、Ch4)制作の土台となり、その後も「アマゾンの首狩り族」(Ch5)ほか多数のドキュメンタリー番組に携わる。
アマゾンの薬用植物を利用した呪術についての研究や、ペルーのマツェス民族をはじめ、メキシコ、グアテマラ、ベリーズなど多くの地域で人類学調査をし、インターネットやTVを通じ土着民族の文化を精力的に発信している。
訳者
福井正子(ふくいまさこ)
京都大学農学部卒業。
京都大学農学部卒業。
著者等略歴は刊行当時のものです。