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食の歴史
100のレシピをめぐる人々の物語

食の歴史 100のレシピをめぐる人々の物語

著者 ウィリアム・シットウェル
訳者 栗山節子
発売日 2015年12月16日
ISBN 978-4-86498-033-3
体裁 A5変型判・536ページ
定価 本体6,500円+税

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内容

世界中の偉大な料理人の情熱は、歴史に消えることのない痕跡を残している。
およそ4000年前のエジプトの素朴なパンから現代の「ミート・フルーツ」にいたるまで、食物史を彩る人々とその時代背景を、当時の文献から読み解く。
読めば読むほど味わいの出る一冊。

内容目次

エジプトのパン
(紀元前1958-紀元前1913年、ルクソールにあるセネトの墓の壁画から)
タイガー・ナッツ
(紀元前1400年頃、旧約聖書より)
最上質の小麦パン
(1070年頃、バイユー・タペストリーより)
パスタ
(1154年、ムハンマド・アル=イドリースィー『ルッジェーロの書』より)
ハーブ入り卵焼き
(1390年、リチャード2世の料理長による『料理の種類』より)
四旬節以外のラヴィオリ
(1465年、マルティーノ・デ・ロッシ『料理術の書』より)
七面鳥のタマーレ
(1540年、ベルナルディーノ・デ・サアグン『ヌエバ・エスパーニャ総覧』より)
おいしい夕食の一品
1664年、ハナ・ウーリー『料理の手引き』より)
魚の実験XIII
(1681年、ドニ・パパン『新蒸解装置、あるいは骨を柔らかくする機械』より)
トリュフ入りの小さなフォアグラ・パイ
(1740年、ドンブ公ルイ・オーギュスト・ド・ブルボン『ガスコーニュの料理人』より)
春の果物のプディング
(1817年、ウィリアム・キッチナー博士『料理人の託宣』より)
フェイジョアーダ
(19世紀中頃、カラプセイロ神父『ペルナンブーコ日刊新聞』より)
ローリーポーリー・ジャム・プディング
(1861年、イザベラ・ビートン『ビートン夫人の家政読本』より)
イチゴのショートケーキ
(1896年、ファニー・ファーマー『ボストン料理学校料理読本』より)
スコットランドの大麦スープ
1907年、マリアン・カフ『貧困家庭の子供への給食料理』より)
キャンベル風スパゲッティ
(1916年、キャンベル・スープ社『おもてなしのために』より)
ニワトコの実とリンゴのジャム
(1940年、マグリート・パットン『戦時下の国民食』より)
ミート・フルーツ
(2011年、ロンドンのレストランのメニューより)
ほか、全100話

著者

ウィリアム・シットウェル(William Sitwell)
新聞記者を経て、1999年にWaitrose Food Illustrated誌の編集に携わって以来、食物の世界でその名を知られるようになる。
2002年には編集者となり、雑誌の執筆、記事、デザイン、写真によって一連の賞を獲得する(2005年には「今年の編集者」賞も)。
現在Waitrose Kitchenと改名した雑誌の編集のかたわら、他のさまざまな雑誌や新聞にも食物に関する記事を寄稿し、食物批評家および司会者としてテレビにも進出している 。

訳者

栗山節子(くりやませつこ)
翻訳家。
東京外国語大学卒業。
著者等略歴は刊行当時のものです。