編者 | デルフィヌ・パパン |
訳者 | 蔵持不三也 |
発売日 | 2023年10月11日 |
ISBN | 978-4-86498-103-3 |
体裁 | B4変型判・158ページ・フルカラー |
定価 | 本体8,500円+税 |
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内容
目次
第1章 ロシア、帝国の強大な後継者
ノブゴロドのルーシからソ連邦へーー帝国の創出
鉄のカーテンの崩壊とソ連邦の領土解体
ソ連邦解体後の衝撃波
炭化水素による強大さ
人口動態、もうひとつのロシア戦線
ギリシア正教世界の分裂
気候変動による大国の弱体化
徐々に暑くなるシベリアの夏
第2章 影響力の拡大を模索するロシア
ベラルーシ、ロシアとヨーロッパの接点にある国家
中央アジア、ふたつの超大国に囲まれた戦略地域
権力の長寿がロシアへの接近と同調するとき
中国を向くロシア
モスクワと東京のあいだでなおも議論されている千島列島
ルサフリカへ
解氷現象による緊張の高まり
宇宙の探求と再征服
第3章 ロシアとNATOの対峙
ロシアとNATO、70年間の対立
ロシアとNATOの軍事力比較
NATOの東欧拡大
氷のカーテン
バルト海、NATOとの緊張の舞台
ノルドストリーム、公表された挫折の理由
ウクライナ戦争とガス危機の再燃
黒海ないし暖海への野望
カリーニングラード、NATOの足に刺さった棘
親露派のトランスニストリア
第4章 プーチンの戦争
戦争崇拝
軍事費の増大、プーチンの野望の象徴
シリアにおけるロシアの軍事的成功
カフカスに軍備を再投入するロシア
クレムリンの主の人気要因
アルメニア=アゼルバイジャンーー新たな力関係
領土をめぐるロシアとトルコの関係
第5章 ウクライナ戦争、国際秩序の崩壊
ウクライナ領土の変遷ーーキエフ・ルーシから1991年まで
1932年−33年の大飢饉と大弾圧
大祖国戦争
マイダン革命からドンバス戦争まで
2014−22年の新しいロシア国境
1か月の戦争で硬直した戦線
ウクライナ戦争に反対する国連決議ーー反対したのはどの国か?
多様化する兵器
マリウーポリ、破壊された都市
戦争に耐えるウクライナの農業
《ル・モンド》紙コンピュータ・グラフィックス部門スタッフ/訳者あとがき
編者
2008年より《ル・モンド》紙に。
2010年よりコンピュータ・グラフィックス部門主任。
地政学博士、フランス地政学研究所(パリ第8大学)修了。
著書に『国境地図』(Arènes社、2021年)がある。
《ヘロドトス》誌編集委員、元パリ政治学院教員。
第29回Malofiej Infographics Awardsの《プランド・カヴァレッジ》部門で金賞受賞。
監訳者
1946年、栃木県今市市(現日光市)生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業後、パリ第4大学(ソルボンヌ校)修士課程修了(比較文化専攻)。
パリ高等社会科学研究院前期博士課程修了(文化人類学専攻)。
博士(人間科学)。
早稲田大学人間科学学術院教授・モンペリエ大学客員教授などを経て、現在早稲田大学名誉教授。
著書に『ペストの文化誌』(朝日新聞社、1995年)、訳書に『地図で見るキリスト教の歴史』(柊風舎、2022年)など、著書、訳・監訳書多数。